ひっくりかえした、宝箱。

この瞬間、きっと夢じゃない 。

勇気の軌跡と365 。

 

 

 

僕ら出逢って未熟な季節

それが遥かな物語になる可能性を誰が否定できるの?

 

無機質なイヤフォンから歌詞が入りこんでくる。

ありふれた日常に、とあるグループが産声をあげた。

それから月日を重ねた。数字にすると、 365 。

 

昏い色をした棘が彼らをいつか引き裂く傷になってしまうのではないか、と感じるくらいに、まだその数字がはじまったばかりの、あのときの空気は息をするのが苦しかった。

 

それでも、時間がかかってもいいから、"皆さんに愛されるグループになりたい"と前だけを見据えて離陸したプラチナのジェット。もちろん、ひとりだけじゃない、夢や絆や涙も乗せて。

 

365の数字に行き着くまでに、7人には、どんな感情が沸き起こっただろう。どんなことを思っただろう。月明かりが一筋の光を描いて丸い窓からさしこむ夜、どれだけ想像しても正解なんてわからない。

 

自分の目で、耳で、肌で、頭で。観て、聴いて、触れて、感じる。その瞬間の、彼ら。それを味わうことができるなら、それでいいじゃないか。と、思えるようになるくらい、なにわ男子が愛おしい今を大切にしたい。

 

ただ、今はそれだけでもじゅうぶんにシアワセなのに。愛そうとすればするほどに、彼らは両手じゃ簡単に溢れてしまうほど愛をくれるのだ。本当に驚いてしまう。彼らのどこに一体そんなパワーがあるのだろうか、と。

 

はじまりは「大吾くんがいるから好き」になったなにわ男子のこと、今やメンバー全員包み込んで、「なにわ男子がだいすき」で仕方がない毎日になっている。メンバーになる前には知らなかった魅力的なところだってある。

 

笑顔が素敵ってこういうことなんだろうなというくらいに笑顔が眩しい大橋くん。温かい人柄に包まれたら誰しもが彼に心を開いてしまう。大吾くんもきっとそのひとり。だからこそ、舞台に立つとその場をのみこんでしまうほど空間を支配する技巧派な彼に堕ちていく。そんな大橋くんがなにわ男子のリーダーだからこそ、きっと素敵なグループになると思えるのだろう。

 

誰にも負けない経験値と培ってきた技術。なにわ男子の大黒柱。大吾くんとはグループを引っ張る必殺仕事人コンビ。丈くんが生みだす笑いには人を心から笑顔にさせる愛がある。おもしろいのにかっこいい、クラスの中心にいるようなムードメーカー。彼にコイゴコロを抱く。この気持ちは愛情なのか、憧れか。藤原丈一郎ってノートの隅に落書きしている人、いるんじゃないかなあ。

 

以前は大吾くんに似ているところがあるかなあといちばん感じていた長尾くん。最年少らしくあどけないいたずらっ子のような弾ける笑顔とは裏腹に、織り成すセンスの高さ、触れた途端に壊れてしまいそうな儚い表情が群を抜く。志高く、大きな夢を掲げて突き進む地点を示す。一度でも気になったら離れられなくなる魅惑のワイルドカードのような存在感。

 

個人的にいちばん印象が変わったのが恭平くん。どんなことを考えているのかわからなかった。けれど知れば知るほど彼の前向きさに、支えられた。たくさん助けられた。なにわ男子に対するどんな声だってどんと受け止めようとする姿勢。あの大吾くん相手にも圧倒的な勢いで相手との壁を打ち砕く対人力は裏表のないであろう彼だからこそできる技。愛すべき等身大のはにかむ笑顔が心を擽る。

 

溢れ出る透明感と華のある道枝くん。自分の考えていることを、気持ちをしっかり周りに発信することができるからこその信頼。こだわりが強いからこそ安心できる信頼。この信頼性がなにわ男子を厚くする。すらっとのびた背はいつの間にか大吾くんよりも大きくなってしまったけれど、メンバーになってからは特にわんこのように大吾くんに懐いてくれていることに喜びを感じる。

 

大吾くんとまた一緒にメンバーとしていられること、その有難みを何度噛み締めたことだろう。カメラが切り替わる時すでに彼の視点がこちらに向いていなかったことはあるのだろうか。咄嗟の判断力が天下一。瞳の中に星の煌めきが宿っていると本気で思ったのは後にも先にもきっと、大西くんだけだろう。愛をたくさん注がれて育った関西の希望の星。

 

そして最後に、大吾くん。親鳥が羽を広げて子を守るように、なにわ男子を守りながらさらに羽ばたこうとする人。それは自分の身を犠牲にしてでも。ほしいときにほしい言葉を、自分の言葉で届けてくれる人。貴方の言葉には、よく考えていないなんて過程は存在しない。本当によく考えていると思う。その言葉に救われた人はちゃんといます。少なくともここに。

 

深く閉ざした あの暗雲やがて 光の意思に霞んで

一筋の奇蹟を示すから 自分信じて この運命を輝かせよう

 

無機質なイヤフォンから歌詞が入りこんでくる。

ありふれた日常に、とあるグループが産声をあげた。

それから月日を重ねた。数字にすると、 365 。

 

この数字がいつまで積み重なるかなんて、今はまだ考えなくてもいいじゃないか。

 

この365の数字を駆け抜けた彼らの存在が、何よりの証だから。まだまだきっと旅は続く。たくさんの夢と、青い春と、メロディを乗せて。

 

彼らの数字が、また積み重なる。パスポート片手に、次はどんな地に飛び出していくんだろうかと高まる期待に心が踊るよ。

 

なにわ男子結成1周年、本当に、おめでとう。

全身全霊の愛と、心からの感謝をこめて。

たくさんの夢、叶えていこうね。