道端にオレンジ色の小路ができていた。 ほのかに薫る甘く惹きつけられるような金木犀もすっかり散ってしまった。 そんな景色も香りも、今はない。 ここにあるのは、夏から秋へ、そして冬に近づく匂いだ。 衣替えをせねばと衣装ケースを引っ張り出すと、「あ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。