優しい心と夜と。
道端にオレンジ色の小路ができていた。
ほのかに薫る甘く惹きつけられるような金木犀もすっかり散ってしまった。
そんな景色も香りも、今はない。
ここにあるのは、夏から秋へ、そして冬に近づく匂いだ。
衣替えをせねばと衣装ケースを引っ張り出すと、「あの舞台を観に行ったときのワンピースだなあ」とか、「これは年明けのコンサートに着ていったワンピースだ」とか、そんなことばかり思い返す。個人的に、大切なお洋服はワンピースが多い。
衣替えをしながら、久々におたくとしての自身の心の整理もしようかなと、ここに来て、ほんの少しだけ、キーボードをなぞる。
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2019年12月の上旬、だったと思う。
何気なくつけたテレビに映し出されたのは、とある男性アイドルのオーディション番組の最終回。「ああ、これがツイッターのタイムラインでフォロワーさんがお話していた噂の日プ*1か」なんて、なんとなく見ていたのである。
J界隈でおたくをして10年選手、K-POPのKの字も触れたことのない私にとって、ただ傍観していた。するつもりだったのだ。
しかし、ここで思わず前のめりになるほど「気になってしまった彼」がいたのである。
繊細で儚げな少年美、透明感のある白皙と対になる爽やかで柔らかい黒髪、一瞬で魅せることのできる表現力と昇華力。
『画面の奥の、貴方はどなた……?』
PRODUCE 101 JAPAN|♫YOUNG@#12 デビュー評価
これが、宮島優心さんとの出逢い。
「これが彼にとってアイドルとしての序章の序章であってほしい」
「いつかまたステージに戻ってきてくれたらファンというかたちで応援したい」
"推しは推せるときに推せ"という言葉が身に沁みた冬の冷たさ。
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あれからもうすぐ1年が経とうとしている。
世の中の流れも、わたし自身も、様々なことが変化した。
そしてまた私の人生に新しい経験が刻まれようとしている。
「応援している人が、デビューする瞬間を見届ける」
ORβIT「UNIVERSE」MEMBER TEASER #3
ORβIT「UNIVERSE」M/V (full ver.)
離ればなれの状況のなかで想像の遥か彼方に連れていかれてしまうほどの作品を創りあげるORβITにこれから期待しかないし、先の見えない中で痛いほどに感じる彼らの決意と情熱を全身で浴びてしまった。激戦場ともいえる舞台に命がけで戻ってきてくれてありがとう。#ORβIT#OOオーツー#ORβIT_UNIVERSE
— 紀 (@_______koneko) 2020年11月1日
きっとたくさんの選択肢があるなかで、この道をメンバーと歩むことを選んでくれたこと。それに対する感謝の気持ちをどう言葉にしてよいものか、わからないままではある。
そのかわりに、大事なデビューアルバムの「OO(オーツ―)」たっぷり聴きますね。
Hightlight Medleyで、すでにこちらの緊張感、高揚感は高まっており、来る11月11日に随喜の涙が心の器から溢れそうだなんてことは、どうかご内密に。
ORβIT DEBUT ALBUM「00」Highlight Medley
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「I’m happy to be myself.」
素敵な夢の一歩へ。
その道を照らす存在に少しでもなれたら。
人の気持ちに繊細で、想いが真っ直ぐな貴方の周りにたくさんの愛が在りつづけるよう、夜空に願おう。
*1:PRODUCE101JAPAN